世の中にはAIDMA、AISAS、PASONAなど、
いろいろな「売れる型」「集客の型」が存在します。
しかし現実には、
「型通りにやったのに成果が出ない」
というケースが圧倒的に多いです。
SNS、チラシ、ホームページ、採用活動——
どんな媒体でも最後に行動を決定するのは人間です。
センスのある人は無意識に人の心を読み、
自然と成果につながる言葉や動きをします。
しかし大半の人は、
それを「狙って」やらなければ成果が出ません。
だからこそ
「人はどう動くのか?」
「どこで迷い、どこでつまずくのか?」
を分析し、ひとつずつ壁を取り除いていく必要があります。
SNSでの受注・採用が難しいのは、
「行動の壁」が壊せないからです。
◆ すべてに共通する4つの壁
SNSに限らず、
商品購入も応募も、そこに至るまでに「4つの壁」があります。
これはマーケティング理論のような抽象的なモデルではなく、
観察するとで見えてくる「壁」です。
①見られない(認知の壁)
そもそも存在が気づかれていない。
SNSならタイムラインに埋もれる。
採用なら求人票が目に入らない。
販促なら看板やチラシがスルーされる。
脳に情報が入っておらず、選択肢にすらなっていないのです。
②無視される(興味の壁)
見えても興味を持たれなければ終わり。
SNSなら1秒でスワイプされる。
広告なら視線が止まらない。
文章なら最初の一行で閉じられる。
目に入っても一瞬で選択肢から外されてしまうのです。
③見たけど離れる(適合の壁)
「関係ない」と判断される段階です。
SNSで言えば「わかるけど私向けじゃない」。
採用なら「良さそうだけど自分に合わなそう」。
販促なら「この店は私の求めてるものじゃない」。
人は「自分事」にならないと動きません。
④興味があるのに不安があって行動しない(信用の壁)
行動の手前で必ず不安が発生します。
騙されないか
料金は?
失敗しない?
面倒くさくない?
ここを越えられないと、
「いつか問い合わせしよう」で終わり、
そのうち忘れられてしまいます。
◆ いかにして「壁」を壊すか
AIDMAなどの型が悪いわけではありません。
構造を理解するには役立ちます。
しかし、
型を守る=成功ではない
というのが真実です。
型を使って成功する人は、
無意識に壁の位置を理解している、
つまり「つまずきポイント」を消しているから成果が出ているのです。
センスがある人は自然にできる。
しかしほとんどの人は狙ってやらなければ難しい。
だからこそ、
人がどこで止まるのかを観察してそこを壊すのです。
◆ では、壁をどうやって壊すのか?(具体例)
以下はSNSでの例ですが、
採用・販促・チラシ・ホームページにもそのまま使えます。
①認知の壁を壊す投稿
軽いエンタメ・意外性など
業界あるある
現場の一コマ
地域ネタ
1秒で理解できるバズ型フック
目的:とにかく目に入ること
②興味の壁を壊す投稿
1枚目に結論
大きい文字・強い言い切り
図解
人間心理に刺さる一言
ストーリー性のある短リール
目的:スワイプを止める
③適合の壁を壊す投稿
ターゲットを明確にし、そこに向ける
「これはあなたの話です」と明確に示す
このアカウントは「私の役に立つ」と思ってもらう
目的:自分事化させる
④信頼の壁を壊す投稿
Before → After
実績(数字・写真)
お客様の声
応募・依頼の流れ
スタッフ紹介
Q&A
料金の目安
目的:迷い・不安を取り除く
◆ 「壁を壊す発想」に切り替えてみる
多くの中小企業・小規模事業者がSNSで成果が出ないのは、
「人が行動するまでの壁」が理解できていないからです。
AIDMAの法則などの「型」はヒントにすぎません。
必要なのは、
人はどこで迷う?
どこで離れる?
何が不安?
どうすれば一歩踏み出せる?
という「分析」と「対処」です。
結局、SNSもリアルでの販促や採用でも同じで、
人の心の動きを読み、壁を壊し、行動に導く。
これができれば成果に近づくでしょう。
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