AIに興味はあるけれど、
「思ったような回答が返ってこない」
「便利そうだけど活用しきれない」
「ポンコツじゃないの?」
そんな声を聞くことがあります。
実は、AIを仕事に活かすための第一歩は
プロンプト(指示文)を整えることです。
ここでは
AIに望んだアウトプットを出させるための指示文の作り方を解説します。
■ AIのアウトプットは「指示の精度」に左右される
AIの能力を引き出せるかどうかは「指示の質」に依存します。
人に仕事を教えたり、指示をするのに少し似ています。
こちらが伝えたいことが思うように伝わらなかったり
「こうしてほしい」という思っているものと
違ったことをしてしまうことが少なくありません。
たとえば同じ作業でも——
あいまいな指示 → ふわっとしたアウトプット
目的が明確な指示 → 実務で使えるアウトプット
指示の仕方次第でアウトプットにも差が出ます。
だからこそ、最初に身につけるべきテクニックが
プロンプト(指示文)の書き方なのです。
■ ちょっと注意するだけで変わる3つの基本プロンプト
① 目的を最初に言う
人もAIも、目的が分からないと正しく動けません。
例:
× 「これまとめて」
〇 「新人教育用に、3分で読める要約にしてください」
→ 新人でもわかるような言い回しになる。
② 前提条件・状況を書く
何も伝えないとAIは「もっともらしい回答」を返します。
つまり、「自分にマッチしていない回答」になるのです。
例:
「従業員3名の製造業です」
「新人が覚えにくい工程があります」
「お客様への説明が苦手です」
これがあるだけでアウトプットが変わり、
自分の状態にマッチしたアウトプットに変わります。
③ 形式を指定する
形式を指定しないとダラダラとした記述になってしまいます。
あらかじめ「型」を示しておくと
人間もわかりやすく、AIもまとめやすいのです。
例:
箇条書きで
手順形式で
研修テキストとして
初心者にも分かる言葉で
現場の教育担当者向けに
→ 業務フロー、手順書、教育資料の生成がスムーズに。
■ プロンプトの良し悪しで、業務効率が変わってくる
たとえば製造業での技術継承では…
◎ 指示が曖昧
「この工程を分かりやすく説明して」
→ 現場では使えない文章が返る
◎ 指示が明確
「この工程を未経験者でも理解できるように
目的→使う道具→注意点→判断基準→NG例
の順で説明して」
→ 教育資料として使えるものになる
これがプロンプト設計のコツです。
■ 面倒ならテンプレ化して使い回す
プロンプトは一度作ってしまえば、
日々の作業の型(テンプレート)として使い続けられます。
例:
新人教育資料テンプレ
マニュアル作成テンプレ
クレーム対応文の生成テンプレ
お客様向け説明文テンプレ
作業標準書のテンプレ
ChatGPTなら「マイGPT」
Geminiなら「Gem」
で自分専用の仕様にすることができます。
■ 今日から使える「万能プロンプト」サンプル
以下をコピペして、あなたの状況に差し替えるだけでOK。
《万能プロンプト》
「【目的】〇〇のために、〇〇という内容を作成してください。
前提として、当社は〇〇という業態で、課題は〇〇です。
形式は、〇〇のような構成で、できるだけ分かりやすくしてください。
必要であれば不足情報を補って構成して構いません。」
これだけで、AIのアウトプットは驚くほど変わります。
■ まとめ
今日のポイントは次の3つ。
AIの成果は「プロンプト=指示の質」で決まる
目的・前提・形式を伝えるだけで精度が上がる
一度テンプレ化すれば使いまわせる
AI活用の第一歩は、技術よりも「伝え方の改善」です。
※さいごに
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